・「バスチーってどこの国で生まれたの?」
・「名前の由来や歴史が知りたい!」
・「発祥の地に行ったら食べられるのかな…」
近年、バスクチーズケーキを日本のお店やケーキ屋で目にすることが増えています。名前を聞く限り外国のスイーツであることは想像できますが、どこの国が発祥なのか知らない人もいるでしょう。
本記事ではバスクチーズケーキの歴史と発祥の地について紹介します。
- バスクチーズケーキが生まれた地域・店
- 発祥の地
- 日本との共通点
独特な食感が味わえるバスクチーズケーキは海外で生まれた菓子です。バスクチーズケーキがどこで生まれたチーズケーキなのか知りたい方人は最後まで読み進めてください。
バスクチーズケーキの歴史
バスクチーズケーキの歴史は海外にあります。マカロンやカステラと同じくバスクチーズケーキも外国のスイーツです。
しかしマカロンやカステラのように多くの人が知っているスイーツではありません。バスクチーズケーキの名前が広まっていない理由は生まれた場所にあります。これからバスクチーズケーキの歴史の1ページ目にあたる発祥の地を紹介します。
生まれはスペイン北部のバスク地方
バスクチーズケーキはスペイン北部に位置するバスク地方(VASCO)で生まれたチーズケーキです。バスクで生まれたため『バスクチーズケーキ』と呼ばれるようになりました。
バスクとはピレネー山脈を挟んで、スペイン北東部とフランス南西部にまたがる一帯のことを指します。バスクはフランスの国境にも面している地域です。
スペインの有名な画家であるピカソが描いた絵に『ゲルニカ』がありますが、実はバスク地方のゲルニカという場所が題材になっているのです。バスク地方には古来からバスク人が暮らしており、今も独自の文化と伝統を保っています。
スペインについて
情熱の国と呼ばれるスペインはヨーロッパ地方の南西に位置しています。大西洋に突き出ている国がスペインです。
スペインの主な情報は以下の通りです。
- 隣接している国:ポルトガル、フランス
- 南は直ぐアフリカ大陸
- パブロ・ピカソはスペインの画家
- サッカーの名門が多い
バスクチーズケーキはスペインで通じない
スペインで「バスクチーズケーキが食べられるお店はありますか?」と聞いても、「何それ?」という返答が返ってくるでしょう。なぜならスペインで『バスクチーズケーキ』が通じないからです。
バスクチーズケーキと呼ぶようになったのは日本であるため、スペインのお店では通じません。
スペインでチーズケーキを頼むときは「Tarta de queso(タルタ・デ・クェッソ)」と言ってみましょう。
スペインでもバスクチーズケーキは食べられるのか?
バスク地方であれば本場のバスクチーズケーキを食べられます。しかしバスクチーズケーキの歴史がスペインのバスク地方にあるといっても、スペイン全土で食べられるわけではないのです。
日本でも同じことが言えます。たとえばラーメンです。豚骨ラーメンなら博多、味噌ラーメンなら札幌、醤油ラーメンなら旭川など、同じ国でも本当に食べたいラーメンを食べられる場所が違います。
あなたが思い描くバスクチーズケーキは、バスク地方にしかないと言っても過言ではありません。独自の文化を築いてきたバスクで生まれた唯一無二のチーズケーキなのです。本場のチーズケーキを食べたいなら、真っ先にバスク地方へ向かいましょう。
バスクチーズケーキ発祥の地域・店
バスクチーズケーキの歴史を語る上で欠かせないのが発祥の地域とお店です。チーズケーキ好きなら、どのような場所で生まれ、どこで食べられるのか気になるでしょう。ここではバスクチーズケーキが誕生した地域とお店を紹介します。
地域:サン・セバスティアン
バスクチーズケーキはサン・セバスティアンという地域で生まれました。サン・セバスティアンにバスクチーズケーキを提供しているお店があったことが発祥の理由です。
バスク地方の東に位置する都市で『美食の街』としても有名なため、観光地として多くの人が訪れています。空港があり鉄道も通っているため、スペインの首都マドリードを観光してからバスク地方に向かうことも可能です。
店:ラ・ヴィーニャ
バスクチーズケーキはサン・セバスティアンにある『ラ・ヴィーニャ』が発祥です。お店はサン・セバスティアン駅から北西へ約3km進んだ場所にあります。
お店の中は2つに分かれています。
手前:バル
奥:レストラン
ラ・ヴィーニャ店内の手前が気軽にピンチョス(軽食)やタパス(小皿料理)がつまめるバル、日本で言う居酒屋です。店の奥はレストランになっており、ボリューム満点のTボーンステーキが食べられます。店の名物がチーズケーキのため、チーズケーキ目当てに足を運ぶ人もいるほどです。
バスク地方と日本の共通点
バスクチーズケーキの歴史を辿っていくと、バスク地方と日本の共通点を見つけました。日本からバスクまでの直線距離は約18,000kmと遠く離れていますが、似ている部分があったのです。
ヨーロッパと日本に共通点があるの?
どんな共通点があるのかしら?
共通点を知ったとき、私はバスク地方に親しみを感じました。これからバスク地方と日本の共通点を4つ紹介していきます。
バスク地方と日本の緯度が同じ
バスク地方があるスペイン北側のピレネー山脈は、北海道旭川市とほぼ同じ緯度にあります。
バスク地方:北緯42度50分
北海道旭川市:北緯43度46分
緯度がほぼ同じでありバスク地方では日本と同じく雪が降ります。またスペインの首都であるマドリードは、千葉県銚子市とほぼ同じ緯度に位置しているため、スペイン中部でも雪が観測されているのです。バスク地方は日本の気候に近いという共通点もありました。
サッカーが有名:バスクはレアル・ソシエダのホーム
バスク地方は日本と同じくサッカーが盛んです。バスクのサン・セバスティアンには、久保建英選手が所属(2024年5月8日現在)しているレアル・ソシエダが本拠地を置いています。スペインのサッカーが有名なのは、多くの人が知っていることでしょう。一度は耳にしたことがあるレアル・マドリードやFCバルセロナはスペインのサッカーチームです。
日本ではJリーグが設立されたことで、スペインに負けないくらいサッカーは国民的スポーツになりました。北海道にはコンサドーレ札幌、沖縄にはFC琉球など日本各地にサッカーチームが多く設立されています。
2022年カタールW杯で日本は、強豪国ドイツとスペインを倒してリーグを1位で通過しました。バスク地方と日本にはサッカーという共通点があったのです。
農業・漁業が盛ん
バスク地方は海と山に挟まれた自然豊かな地域です。環境に恵まれたバスク地方では、農業と漁業が盛んです。トウモロコシやブドウなどの農業が行われており、漁では日本でもおなじみのマグロ、イワシ、イカ、海老、カニなどが捕獲されています。
日本も海に面しており山々が連なっています。バスク地方と日本は、食べている物や仕事も共通していたのです。
美食の国
バスクにあるサン・セバスティアンは『美食の街』として知られています。そして美食と言ったら日本です。日本にはたくさんの食文化が根付いており、色々な料理を楽しめます。その中で日本の料理人たちが日本にしかない美食を作り上げてきました。日本とバスクには『美食』の共通点があったのです。
バスク地方では贅沢なピンチョスやタパスが食卓を彩ります。見て楽しめ食べておいしいを実現できるのがサン・セバスティアンという街なのです。また日本でもよく食べられているクリームコロッケ、海老・イカ・魚のフライなどは、バスク地方でも食べられています。
日本にバスクチーズケーキが広まったのは2018年7月頃
スペイン発祥のバスクチーズケーキが日本で知られるようになったのは、2018年7月頃です。バスクチーズケーキの名が日本で広まったのは、東京都港区白金にあるバスクチーズケーキ専門店『GAZTA(ガスタ)』のオープンがきっかけです。
日本人が普段から食べていたチーズケーキとは違い、真っ黒な焦げ目とトロトロ食感が多くの人の心に刺さり、一大ブームを起こしました。
またバスクチーズケーキの知名度をさらに高めたのが、2019年3月に大手コンビニのローソンが提供した『バスチー』です。ローソンでバスチーが販売されたことで、専門店に行かなくても手軽にバスクチーズケーキを味わえるようになりました。その後、各コンビニでバスクチーズケーキ風のスイーツが登場しています。
チーズケーキの歴史は古い
チーズケーキが世に広まったきっかけの1つがオリンピックと言われています。紀元前776年の第1回古代オリンピックが開催されたとき、アスリートたちに振る舞われたようです。
チーズケーキにも深い歴史があったのね
現在では何種類ものチーズケーキがお店に並んでいます。種類の多さは歴史の古さを表しているとも言えるでしょう。幅広い世代から愛されているチーズケーキはケーキ屋さんの定番です。子供からお年寄りまで幅広い年齢層に愛されているチーズケーキの歴史は、私たちが思っている以上に古いのです。
今やバスクチーズケーキは気軽に楽しめる時代
日本でバスクチーズケーキは他のチーズケーキよりも認知度が低いです。それは日本での歴史が浅いためだと考えられます。そのような日本でも近年、テレビや雑誌で取り上げられていることからバスクチーズケーキを知っている人が増えつつあります。
バスチーってよく耳にするわ
ここでは私たちの身近で食べられるバスクチーズケーキについて紹介していきます。
コンビニでも購入可能
バスクチーズケーキはケーキ屋だけでなく、コンビニでも購入できます。各コンビニが出しているバスクチーズケーキは片手に収まるサイズです。
ローソンでは『バスチー』として売られていました。
コンビニで売っているケーキはどれくらい美味しいのかしら?
想像しているよりもレア感があるため、コンビニで売っているバスクチーズケーキのクオリティーは高いです。まだバスクチーズケーキを食べたことがない人は、手軽に試せるコンビニの商品を試してみてください。
通販はケーキ屋と同じクオリティー
通販で購入できるバスクチーズケーキは、ケーキ屋で購入するケーキと同じクオリティーを保っています。今や通販でケーキを販売する前提の会社もあるくらいです。
でも「宅配でケーキを届けてもらう」
というイメージが持てないわ…
ケーキは生ものであるため、宅配してもらうことへの抵抗はあるでしょう。しかしケーキは基本、冷蔵車やクール便で配達されます。受け取る時間や日付を指定して確実に受け取りできる状態にしておけば問題はありません。
また通販でケーキを購入することにはメリットがあります。
- 近くで売られていなくてもネットで購入して食べられる
- ケーキ屋に足を運ばなくてもよい
- 今食べたいケーキを選べる
- スマホやパソコンで欲しいケーキをゆっくり選べる
ケーキはショーケースを見て選ぶ時代から、ネットで画像を見比べて食べたいケーキを選ぶ時代に突入しました。仮に遠い地域で製造しているケーキであっても、わざわざお店へ行かずに自宅で味わえるのが通販の良いところです。
まだ通販でケーキを購入したことがない人は、試しに1度購入してみてください。通販の高いクオリティーに驚くことになるでしょう。
まとめ:バスクチーズケーキはスペインのバルで誕生したスイーツ
今回はバスクチーズケーキの歴史があるバスク地方について紹介してきました。
バスクチーズケーキはスペイン北部のバスク地方が発祥
またバスクチーズケーキ発祥の地域・店についても紹介しました。
地域:サン・セバスティアン
店:ラ・ヴィーニャ
バスクチーズケーキは他のチーズケーキとは違います。バスク地方にある独自の文化が、他にない特別なチーズケーキを生み出したとも言えるでしょう。バスク地方と日本には共通点が多いため、バスクチーズケーキからは親しみを感じられました。
今後バスクチーズケーキを食べる場面があれば、ぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
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